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ーM.Sideー
康二に嫌いと言われた時の事を思い出す度に俺の時は中学から止まってる様な感覚に陥る。
俺は幼稚園の時から康二が好きだった。今でも変わらない。
小学生の時は俺の事大好きって言ってくれてたからこのまま本気で惚れさせるって思ってた。だから康二に｢いつも助けてくれる蓮が好き｣って言われたくて康二の事観察してからかって来るやつが来たらいつでも助けに行けるようにしてた。
しかしそれが裏目に出て、逆に康二を苦しめてしまった。
橙｢俺を助ければ目黒くんヒーローみたい！ってチヤホヤされるから？｣
違くないけど違う。俺がそう思われたいのは康二だけなのに、この想いは康二には届かなかったみたい。
｢俺に関わるな｣と言って康二は早歩きで去ってしまった。
俺の人生プランはずっと康二が俺の隣で笑っていてくれる事だった。
ごめん康二…俺に依存させようとして。
俺がいなきゃダメと思わせようって考えが皮肉というか因果応報というか。
黒｢康二待って！俺がっ……俺が康二が…居なきゃ…ダメ何だよ！だからお願い…一人にしないで…嫌いなんて嘘だ、って…冗談だって戻って来てよ…俺は好きなのに…｣
初めて恋が辛い事だと知って泣いた。
それからも俺は康二の事諦められなくて、康二と一緒にいる子に康二の志望校を聞き出して同じ高校に通った。
クラスが違くても一目見るだけでも…なんて思ってた。
そんなある日、康二がスカウトで芸能事務所に入所したという話を聞いた。
｢向井くんもかっこいいけど目黒くんがモデルのスカウトとかされないの意外すぎる｣
俺がスカウト…？それだ。
黒｢ねぇ、俺ってスカウトされてそうに見える？｣
｢うんうん。寧ろもうモデルしてるのかと思ってた｣
…なるほど。今日から放課後スカウトマンが良くいる街とか歩き回ろう。
そう思い毎日街に行った。そして確かにスカウトされた。しかし康二と同じ事務所じゃなきゃ意味ないから断る、というのを繰り返した。
数ヶ月後、漸くそれが叶い即決したかったが、流石に家族に相談しなきゃと思い保留にし、説得して数日後に返事をした。
康二に関われる機会を貰える…あわよくば番組とかで共演して、幼馴染という事を世間に広めて｢向井くんと目黒くんのペア好き！もっと見たい！｣って言われるようになれば康二との時間ももっと増やせる。そして仲直りしたい。だから番組で康二を呼ぶよう仕向けたけど
橙｢ええか？俺らはビジネスや｣
現実は上手くいかない。
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櫻山漣(プロフ) - 烏兎さん» 烏兎さんコメントありがとうございます！雰囲気が好きと言って頂き光栄です(T T)頑張ります！ (8月5日 20時) (
レス) id: 07e2e382ce (このIDを非表示/違反報告)
烏兎(プロフ) - コメント失礼します。雰囲気がすごい好きな作品だったのでコメントしてしまいました！作者さんのペースでの更新楽しみにしてます！！ (8月5日 17時) (レス) @page8 id: 19184b97e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻山漣 | 作成日時：2023年8月4日 14時
