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橙｢嫌いや……｣
黒｢え……｣
橙｢蓮がいなきゃなんも出来ない自分が惨めで憎くて…大っ嫌いや…｣
黒｢そんなのっ！俺がしたいかr橙｢でも！そんな俺を助けてますます人気を得ようとしとる蓮はもっと大っ嫌いや！｣っ…｣
橙｢蓮が居なくったって俺は何とかしてみせる……せやからもう俺に関わらんといてや！｣
黒｢康二待って！俺がっ……俺が康二が…居なきゃ…｣
距離が空いて行って｢俺がっ……｣のあとなんて言ったのか聞こえんかった。
それから俺は何事もなく普通に過ごせた。
学年上がって友達も出来た。好きな女の子も出来た。
でもその子に言われたのは｢向井くんと仲良くなれば目黒くんとも友達になれるかもって思ってたから今年のクラス分け感謝してたんだー。でも目黒くん全然このクラス来ないね？｣やった。
俺はここでも目黒蓮という存在に苦しめられていた。
中学卒業して、漸く息苦しい生活から解放されると思っとったら蓮も同じ高校に入学しとった。まあ結果として同じクラスにはならんかったけど。
高2の頃、街ブラしとったらスカウトされた。
あの蓮がスカウトされずに俺が先にされた優越感があり自分に自信ついた。
数日後には学校全体に俺が芸能事務所に入った事が知れ渡った。皆の俺の見る目が変わり気持ち良かった。
しかしその数ヶ月後、蓮も同じ事務所にスカウトされたらしく入所。その噂は瞬く間に広がり蓮の人気はますます上がった。
そして俺より先に演技の仕事を貰っていた。しかも映画。助演だったが演技が評価され連ドラで常連と言っていい程出演し、1年後には主演ドラマを勤めた。
俺はまだバラエティに出たりロケ番組出たりくらいでレギュラーや冠番組、ラジオや演技の仕事はまだ貰えてない。
俺の転機は蓮が主演ドラマの番宣でバラエティに出た時｢実は同じ事務所に幼馴染が居まして……｣というテーマになり、俺がタイミング見計らってスタジオにお邪魔するというものやった。それから目黒蓮の幼馴染兼親友というビジネスポジションになり、世間からもめめこじとして人気が出た。
しかしあくまでビジネス。実際俺らは中学からまともに話しとらん。せやから雑誌とかでも蓮の話題になった時話盛ったりしとる時もある。「最近ご飯行きました」とか思い出捏造とかな。それから俺も演技の仕事を貰えたり順調やった。主演ドラマ貰えたのは高校卒業したあとくらいやったけど。
そしてまたしても蓮のおかげやった。
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櫻山漣(プロフ) - 烏兎さん» 烏兎さんコメントありがとうございます！雰囲気が好きと言って頂き光栄です(T T)頑張ります！ (8月5日 20時) (
レス) id: 07e2e382ce (このIDを非表示/違反報告)
烏兎(プロフ) - コメント失礼します。雰囲気がすごい好きな作品だったのでコメントしてしまいました！作者さんのペースでの更新楽しみにしてます！！ (8月5日 17時) (レス) @page8 id: 19184b97e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻山漣 | 作成日時：2023年8月4日 14時
